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人権センターニュース146【特集】精神科病院における身体拘束を考える(2019年4月号)

2019.04.20 UP

■精神科病院における身体拘束
日本の精神科病院では、入院者284,172人のうち、12,528人に対し身体拘束が行われていました(2017年6月30日時点の精神保健福祉資料)。この数字は、あくまで2017年6月30日時点で精神科病院が報告した数字にすぎません。実際は、もっと多くの入院者に対して身体拘束が行われている可能性があります。
本号では、大阪精神医療人権センター権利擁護システム研究会のメンバーとともに、精神科病院における身体拘束を考えます。また、身体拘束に関し、大阪精神医療人権センターに届いた入院中の方の声を紹介します。

—-目次—-
▽身体拘束について~法的視点から~
細井 大輔/弁護士・大阪精神医療人権センター理事

▽身体拘束の現状~現場で働く方からの視点~
◆権利擁護システム研究会参加者(家族・看護師・精神保健福祉士)/匿名
◆権利擁護システム研究会参加者(作業療法士)/匿名

▽身体拘束の現場に立ち合って~身体拘束へのプロセスを考える~/芦田 邦子・地域生活支援センターすいすい

▽第3回権利擁護システム研究会を振り返って
◆身体拘束という「治療の文化」/権利擁護システム研究会コーディネーター・竹端 寛・兵庫県立大学

▽権利擁護システム研究会に参加して
◆~身体拘束なぜ? 5つの疑問/四木 信・元当事者、現在「人間学考」構想中
◆退院後の「足かせ」を解くために/藤井 渉 花園大学

▽身体拘束の現状と問題点~看護師の視点から~/有我 譲慶・看護師・大阪精神医療人権センター理事
▽療養環境サポーター活動報告/久米田病院
▽療養環境サポーター活動報告/関西記念病院
▽特別協力会員募集 キャンペーン/公開講座 精神科病院に入院中の方の権利擁護活動の拡充に向けて ご案内
▽連載~第3回・精神科の入院体験は本人の心に何をもたらすか/原 昌平/読売新聞大阪本社編集委員、精神保健福祉士、大阪府立大学・立命館大学客員研究員
▽身体拘束に関する入院中の方の声
▽入院者の声

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