お知らせ

訪問活動の目的は「入院中の方のため」

2020.11.21 UP

批判することが目的であってはならない

病院訪問活動について思うこと

病院訪問を受け入れるにあたって、自分の家庭の中を見られているような恥ずかしさがありました。病院だけではなくお店なんかでも、クレームをつけたり悪いところを指摘しようと思ったら、絶対にありますよね。それはそれで指摘されたらいいと思うんですけれど、それを今後どう改善しようかということについては、訪問を受けた病院と人権センターさんとで意見交換や話し合いをしないといけないと思うんです。人権センターさんから指摘されただけでは、病院側は「そんなん言われたけど無理や。できない」となってしまうと思うんです。目的は、患者さんのためですから。一方的な批判だけでは、信頼関係が崩れてしまいますよね。
 
それから、わたしとしては精神科以外の病院の療養環境や隔離・拘束の状況なんかも、見てほしいと思っています。精神科病院は精神保健福祉法のもとに人権を保障することを重視されているけれど、他の科は違いますよね。精神科のスタッフとしては、絶対にそういう気持ちはあると思うんです。「じゃあ、●●科はどうやねん」と。

精神科病院をとりまく制度的課題

精神科の病院って医師や看護師が少ないでしょう。ケアをするのはやはり「人」なんです。精神科は、患者さんお一人に対する医療費が安いんですよね。医療費の問題と人員配置の問題は当然、両方考えて調整していかないといけないと思っています。
職員を増やせば、患者さんへの対応はすごく良くなるんです。隔離拘束にしても、職員数を増やせば、隔離拘束せずに済むこともあるんです。
人権センターさんの側からすれば、訪問活動で外から見て病院に対して「あれしてあげてください」「これしてあげてください」と言いたくなるとは思うんですけど、限られた人員で多くの患者さんをみなければならないので、正直なかなかできない部分もあります。実際、入院患者さんをみているのは人間ですから、ある程度、精神的に余裕をもっていないと優しい言葉もかけられない部分もあると思うんです。

訪問活動に期待すること

精神科医療機関の職員を育てる、そういう気持ちも持っていただきたいなと思っています。外からクレームだけを言っていく団体だったら、やっぱり職員は「怖い」と感じるし、モチベーションも低下します。

良いところも評価していただき、お互い切磋琢磨しあって信頼関係を構築できればと思います。

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現在、当センターの活動には、当事者、家族、看護師、PSW、OT、医師、弁護士、教員、 学識経験者、マスコミ関係者等の様々な立場の方が、世代を超えて参加しています。当センターは精神科病院に入院中の方々への個別相談や精神科病院への訪問活動、精神医療及び精神保健福祉分野への政策提言活動等を行っています。

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