お知らせ

人権センターの活動は「患者さんの生の声をひろう」活動

2020.12.08 UP

透明性の確保と検討の積み重ねによる改善

訪問活動の率直な受け止め

監査や実地指導も一緒ですが、日ごろの点検というか、そのままを見てもらうのが前提だと思うんですけど、病院のスタッフとしては、ちょっとかしこまるのが本音やと思います。でも、外部から人が来るというのは「透明性」を確保するためにも大切。365日どこからも人が入らないのと、入るのでは違うと思います。スタッフは緊張もするし、身構えるかもしれませんが、それで改善されていくことが多分にあると思います。
人権センターさんの訪問活動は、患者さんの話を直接聞いて、生の声をひろってくれて、その声をもとに意見を言ってくれる。患者さんの中には、言いたいことを直接病院の職員に言えない人もいます。なので、職員としては気づきもあるし、出来ることは改善しないと駄目だと思います。
私の病院では、訪問活動の報告書は、職員に共有されます。問題点や指摘があれば、やはり現場に降ろさないと駄目だし、それで改善もしていけます。それが積り積もって良いようになっていくのが、訪問活動の狙いの一つだと思っています。

療養環境検討協議会に参加しての気づきや想い

療養環境に力を入れている病院もありますが、「もうひと踏ん張りせなあかんな」と思う病院もあります。職員配置や他にも難しい問題があるんだろうと想像しながら見たり、意見を言うこともあります。ただ、病院によって事情は違ったとしても、療養環境の均てん化というか、少しでも底上げを目指すことは大切だと思っています。

それから、病棟のルール、たとえば散歩や扉を開ける時間とかは、病棟の実情や必要性にあわせて看護職がつくるところが結構あるかと思います。求めるところは、患者さんや家族のためで、制限をかけるにはそれなりの理由があったりもします。そういう部分に、看護師の立場として意見を言えたらとは思います。
病棟のルールって、何が正解かわかりづらいこともあると思います。たとえばスマホについては、全部OKという病院もあれば、駄目という病院もあって。プライバシーのことなど、いろいろ心配もありますし、それをどう考えていくか。もちろん、個別対応が前提ですが、約束を守ってもらえない患者さんもいたりします。その辺は難しいと日々感じます。
病院や病棟のルールが過度になりすぎていないかとか、できない理由がどこにあるのかなとか想像しつつ、でも他の病院の取り組みの状況などから、「もうちょっと配慮できませんか」ということが言えたらと思っています。
また、訪問活動でもらった意見などをもとにして、各病院や病棟で個別対応について検討がなされることがまず大事ですよね。検討した結果、「まだ無理ですよ」というのと、何もせずに「昔っからこうや」というのとでは、やっぱり違ってくる。よりよくするためには、まず検討するっていうことが大事で、それを積み上げていかないといけないと思います。

人権センターは外から汲み上げてくれる存在

人権センターさんは、電話相談や面会などでも患者さんの訴えや病院への不満を冷静に聞いてくれる。患者さんがそうやって思いを出せる場所がたくさんあることに越したことはないです。いつもと違う視点で意見や質問をもらうことで、患者さんのニーズがでてくることが多大にあるとも思います。
現場としても日頃から患者さんの声をひろえたらいいと思うんですけど、患者さんの退院について、現場で「この人はまだまだ早いだろう」と思っていたらなかなか進まない。けれど、他の立場の方が本人の気持ちを汲み上げてくれたら、現場としても「ああ、そうなんだ」と気づくこともあると思うんです。

それから、訪問活動は職員個人を攻撃するものではありませんよね。「改善してほしい」というのは、組織に対して言われることなので、現場はありのままをみてもらったらいいと思います。訪問活動の報告書には看護師が現場で困っていることを書いてくれている時もありますよね。現場の看護師が療養環境をよりよくするための方法の一つとして、この仕組みを使わせてもらえればありがたいと思っています。

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現在、当センターの活動には、当事者、家族、看護師、PSW、OT、医師、弁護士、教員、 学識経験者、マスコミ関係者等の様々な立場の方が、世代を超えて参加しています。当センターは精神科病院に入院中の方々への個別相談や精神科病院への訪問活動、精神医療及び精神保健福祉分野への政策提言活動等を行っています。

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