他団体の活動紹介

特定非営利活動法人精神障害者支援の会ヒット

NPOヒットの歴史

「特定非営利活動法人 精神障害者支援の会ヒット」(以下、NPOヒット)は現在、大阪市内で後述の7事業16ヶ所を展開し活動しています。これまでには、精神障害者の人権を守る取組みや当事者のエンパワメントを目指す取組みも行ってきました。

○ 1992年、生野区で精神障害者のための作業所が家族会発足で出来ました。まだ精神障害者への手帳制度もなかった時代です。『当事者は今』という精神障害当事者発信のイベント等も一緒に行いました。

○ 1998年地域生活支援センター設立にむけて地元の作業所、クリニック、市民団体等20団体が集まり『精神障害者地域生活支援センター設立準備協議会』を設立しました。(NPO精神障害者支援の会ヒットの前身)協議会では研修や会議を重ね支援センター開設の準備をしていました。

○ 1999年4月大阪市より事業委託を受け「精神障害者地域生活支援センターすいすい」(以下すいすい)を開設。当時、すでに大阪市内2ヶ所で精神障害者地域生活支援センターを含む「障害者施設建設反対」(施設コンフリクト)が勃発しており、大阪市はすいすいについては事業実施の時点で地元に報告、同時に地元の反対運動がおこりました。約6ヶ月の期間を経て反対運動は終結、地元と協定書を締結しました。我々は反対運動の最中もすいすいを開所して必要な施設であることの意思表明と協議を重ねもし、当事者の皆さんは「設置反対」ののぼりが立っている中をすいすいに来てくださいました。また他障害の団体からの方々には「これは精神障害者だけの問題ではない」と応援に駆けつけていただきました。

○ その後、2001年3月この設置反対の運動から学んだ精神障害者の人権を守っていく取組みを具体化・強化するためにNPO法人格を取得しました。

NPOヒットの重要な取組み

NPOヒットでは、法人の要となる重要な取組みとして、すいすいで「長期入院の方への退院の支援」(地域移行)を行っています。法人のパンフレットでも「地域の中で自分らしく」ということをメインテーマに据え、法人の活動を紹介しています。長期入院で病院の中で歳を重ねられ65歳(介護保険適用年齢)以上になられ退院と同時に障害福祉ではなく介護保険の適用になられる方に地域包括支援センターと連携し、その方にとって必要な支援が何であるかを検討していく体制作りもしています。
退院のお手伝いをすると、まず住む場所が必要です。特に入院が長くなり「一人暮らしが出来るかなぁ」など不安を抱える方々には、日常生活に必要な支援(相談や食事の提供、家事支援)が受けられるグループホーム、一人暮らしを希望する方には、自宅での生活を維持するための家事支援や通院同行や社会参加をサポートするヘルパーが必要と考え事業を増やしていきました。

また障害のあり様が人それぞれであるように、「働く」ということも一人ひとりのニーズやあり様があってよいはずといろいろな形の就労継続支援B型事業所を3ヶ所運営しています。しかし国は2018年度の報酬改正で基本報酬を平均工賃によって7段階に分け工賃が高い事業所には報酬も高くしました。工賃アップを目指す方、ゆっくりと休みながら仕事がしたい方、それぞれのニーズに合う「働き」方ができるように整えている私たちの事業所では「工賃アップ」も大事ですが「いろんな働きたい」を排除するようなことに大きく反対を唱えています。

仲間がいる所でゆっくりしたい(社会参加)という方が気軽に来てもらえるような場として生活介護事業もあります。送迎や入浴やプログラム(参加自由)などしています。短時間でもみんなと集える場に通所できるよう障害者団体と連携し障害特性に応じた短時間利用を認めさせる運動もしてきました。

2012年には「精神科訪問看護事業」を開始し、ご自宅に看護師等が訪問しお話しや服薬支援などを通じて住み慣れたご自宅で安心して生活ができるようお手伝いをさせていただいています。

学びの会セルフィーズ

すいすいの開設とほぼ同時に開始しました、精神障害者の当事者活動「大阪ひがし精神障害者連絡会(愛称せせらぎクラブ)」との連携、当事者のエンパワメント活動として「学びの会セルフィーズ」があります。学びの会セルフィーズは教育機関をはじめとする諸々の所へ出向き、当事者が自らの体験等を語り、交流を通して精神障害への啓発を行うなどの社会貢献活動を行っています。

NPOヒットの目標

最後に法人の事業はすべて活動の中で「これも必要では、あれも必要では」と増えてきたものばかりです。精神障害者の人権を守る為には「他団体とも連携し運動しながら守っていく」という姿勢を持ち続け、法人の理念である「平等な市民である精神障害者との協働により精神障害者が自己の意思決定権を最大限尊重され、社会・経済・文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられ、人が人として尊重され、自己実現なされる社会の創造に寄与することに努めることを目的とする。」を大切に今後も進んでいく所存です。

地域活動支援センターⅠ型(地域生活支援センターすいすい)1カ所
就労継続支援B型(あしすと、むつみ工房、タスト) 3カ所
生活介護(アトリエIK、ゆめくらぶ) 2カ所
地域活動支援センターⅢ型(画布)1カ所
居宅介護・移動支援(ヒットハンズ)1カ所
訪問看護事業(ひっとほっと)1カ所
共同生活援助(グループホームヒット)7ヶ所
学びの会セルフィーズ

〈原稿提供:理事長 芦田 邦子〉

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