お知らせ

もうこれで最後にしよう!滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の 転換を目指す緊急キックオフ集会

2023.03.06 UP

2023年3月9日12:00~ 衆議院会館にて開催

東京都八王子市の滝山病院における患者を暴行する事件がニュースとなり、連日報道が続いている。
同院の死亡退院率の高さはかねてから知られており、民間団体である東京都地域精神医療業務研究会は20年以上前から同院の死亡退院率の高さをはじめとする問題点を指摘し続けていた。しかし行政の監査はまったく機能せず、むしろ暴力、違法と思われる身体拘束が行われ続けていたようである。実際に殴られている患者さんの恐怖心、心と身体の痛みを想像するとき、強い憤りと心の底からの悲しみを禁じ得ない。
精神科病院では、宇都宮病院事件から神戸の神出病院事件、そして最近発覚した静岡県内の病院での事件など暴力、虐待がやむことがなく、今回の滝山病院の実態がこのような映像を伴う報道によって明らかにならなかったことを重く受け止める必要がある。
また、一旦保険医を取り消された医師が再び同院の院長となり同院を運営していたことは、国の精神医療体制の根幹自体が問われる問題である。
今回の事件は、精神科医療機関の閉鎖性の高さ、職員の低い人権意識、倫理観、生活保護を前提とした入院、地域行政との癒着、家族の病院に対する依存、低い社会的関心など、すべての複合的問題である。
そのような意味において、本問題は、国、国民、行政、精神科医療機関、医療従事者、病院利用者、家族等が、すべてをリセットするつもりで考え、体制を変えていかなければ、このような悲惨な状況が変わることはない。
この議論のキックオフとして、本集会を開催し、先ず第一歩を踏み出したい。

もうこれで最後にしよう!滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の 転換を目指す緊急キックオフ集会」

日時 2023年3月9日(木)
時間 12:00~14:00
(受付11:30 より)

主催:精神科医療の身体拘束を考える会
あいさつ 長谷川利夫さん(杏林大学教授)
報告   相原啓介さん(弁護士)
木村朋子さん(東京都地域精神医療業務研究会)
小幡恭弘さん(みんなねっと事務局長)
木太直人さん(日本精神保健福祉士協会常務理事)
増田一世さん(JD常務理事)
細江昌憲さん(滝山病院退院支援連絡会代表)
佐々木信夫さん(弁護士)
司会 島本禎子さん(あおば福祉会理事長)

会場・参加方法(要参加申込)

オンライン(ZOOM)

オンライン参加専用申込み先E-mail
shintaikousoku@gmail.com

★ご希望の方は、3月7日までにお申し込みください。前日までにURLをお知らせします。

衆議院第二議員会館・第8会議室(東京都千代田区永田町2-2-1)

会議室の大きさの関係で、会場は議員および関係者のみとさせていただきます。

主 催

精神科医療の身体拘束を考える会

後援

日本障害者協議会(JD)/日本障害フォーラム(JDF)/全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)/日本精神保健福祉士協会/日本精神科看護協会/全国精神障害者地域生活支援協議会(あみ)/東京都地域精神医療業務研究会/大阪精神医療人権センター/兵庫県精神医療人権センター/埼玉県精神医療人権センター/神奈川精神医療人権センター/東京精神医療人権センター/その他、全国各地の地域事業所

賛同団体

DPI日本会議

連絡先

長谷川利夫(杏林大学教授) E-mail/hasegawat@ks.kyorin-u.ac.jp 携帯電話/090-4616-5521

長谷川利夫さんの著作
【内容紹介】
問題の実態、現場スタッフの意識調査や海外の動向、隔離・拘束を縮減した成功例等をわかりやすく伝える。


  • 長谷川 利夫 著
  • 定価:税込 2,860円(本体価格 2,600円)
  • 発刊年月 2013.04
  • ISBN 978-4-535-98385-4
  • 判型 A5判
  • ページ数 160ページ

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